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ウォルト・ホイットマン(Walt Whitman 1819-92)
ニューヨーク州ロングアイランドに生まれる。1823年一家はブルックリンに
転居。6年間、地元の公立学校に通う。11歳になると弁護士や医師の雑用係として働き始め、以後ニューヨーク地区の13を超える新聞社に記者や編集者としてかかわるように
なる。55年「草の葉」(Leaves of Grass)第1版を刊行。生涯にわたって9版が刊行された。
アメリカ合衆国そのものが「最高の詩」と考えていたホイットマンは代表作「ぼく自身の歌Song of Myself」で強烈な自己意識を前面に打ち出し、ひとりのアメリカ人を歌う
ことを契機としてさまざまな人種と多様な人間からなる新世界アメリカを祝聖する。
不規則で官能的表現の革新的自由詩形式はアメリカ固有の詩的言語の創出として評価
され、ホイットマンはアメリカ詩でもっとも重要な詩人の1人である。